情報公開

DPC対象病院

当院の入院医療費について

平成21年7月1日から、入院診療費の計算方法が変わりました。
近年、日本における「急性期医療」は、「DPC(診断群別分類)」に基づく診療が主流になりつつあります。
平成21年4月、当院は、「DPC対象病院」として、厚生労働省から認可されました。これにより、平成21年7月1日から、入院診療費の計算方法が「DPC方式」に変わりました。

DPC方式になると?

これまでは、ご入院中に行なわれた投薬・注射・検査・レントゲン等の治療費用は、実施に応じて、全て請求させていただいておりました。(これは、「出来高払い方式」といいます。)
DPC方式になりますと、投薬・注射・検査・レントゲン等の治療費用は、実施に応じた費用ではなく、「一日当たりの入院費用」を請求させていただくことになります。

「一日当たりの入院費用」は、厚生労働省により、「それぞれの病気に対して、実施した治療内容とは関係なく、予め『一定額』が決められています。」
投薬・注射・検査・レントゲン等の費用は、一部を除き殆どの場合この『一定額』の中に含まれてしまいます。(これは、「包括支払い方式」といいます。)

ただし、内視鏡などの特殊検査・リハビリテーション・手術等は包括されず、これまでどおりの「出来高払い方式」になりますので、『一定額』とは別に費用を上乗せして請求させていただくことになります。
従いまして、平成21年7月1日以降、当院はDPC対象病院として、下記のとおり、入院診療費を「包括払い方式」と「出来高払い方式」を組み合わせた「DPC方式」で請求させていただくことになります。
なお、外来患者様の場合は、これまでどおり、全て「出来高払い方式」です。
詳しくは、医事課入院係にお尋ねください。

入院される患者様へのお知らせ

  • 現在、服用中のお薬をお持ちの患者様は、服用中の内服薬・頓服薬だけではなく、目薬・塗り薬・貼り薬・坐薬等の外用薬を含む全てのお薬をご持参の上ご入院ください(当院のお薬だけではなく、他病院やかかりつけ診療所の医師から処方されている全てのお薬を含みます。)
    なお、入院されて退院されるまでの間にお薬が足りなくなると思われる場合は、主治医とご相談の上、ご入院前に処方していただき、ご入院の際ご持参くださいますようお願いいたします。
  • ご紹介いただいた他病院やかかりつけ診療所において、検査やレントゲン等が行なわれていた場合、今回のご入院に必要なものは全てご持参ください。お分かりにならない場合は、入院されるまでに、かかりつけの主治医にご相談ください。
  • ご入院中に、今回のご入院と関連のない他の診療科のご受診を希望された場合、主治医の判断により、ご退院後の外来受診をお願いすることがあります。
  • ご入院後、病状や治療内容によって請求額が変動し(「DPC方式」の特徴)、差額が発生する場合があります。その場合は、ご退院時に前月までの支払額との調整をさせていただきます。 詳しくは、医事課入院係にお尋ねください。

Q&A

包括支払制度(DPC)では、入院している間の病名によって、1日当たりの入院費が決まります。従って出来高払い方式と比べて病名により、高くなる場合もあれば安くなる場合もあります。また入院日数によっても、1日当たりの入院費は変わってきます。

従来通り、高額医療制度の取り扱いについては変更がありません。

包括支払制度(DPC)の制度に該当する疾患であると主治医が判断した場合に対象となります。患者様の病気がこの制度の対象外である場合や、労災保険・交通事故等の自由診療で入院された場合は、この制度の対象外で出来高払い方式での計算になります。

主治医の判断により、ご退院後の外来受診をお願いすることがあります。

入院・退院の判断は医師が医学上の判断に基づいて行いますので医療の必要があるにも関わらず早く退院をお願いすることはありません。

包括支払制度(DPC)では、入院している間の病名によって、1日当たりの入院費が決まります。従って出来高払い方式と比べて病名により、高くなる場合もあれば安くなる場合もあります。また入院日数によっても、1日当たりの入院費は変わってきます。

従来通り、高額医療制度の取り扱いについては変更がありません。

包括支払制度(DPC)の制度に該当する疾患であると主治医が判断した場合に対象となります。患者様の病気がこの制度の対象外である場合や、労災保険・交通事故等の自由診療で入院された場合は、この制度の対象外で出来高払い方式での計算になります。

主治医の判断により、ご退院後の外来受診をお願いすることがあります。

入院・退院の判断は医師が医学上の判断に基づいて行いますので医療の必要があるにも関わらず早く退院をお願いすることはありません。

DPC臨床指標とは、DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいて作成した指標のことで、病院の実態をあらわす診療実績とは異なるものです。DPC臨床指標の公開の目的は、皆様に当院の特徴や急性期医療の現状を理解していただくことです。こうしたデータをもとに当院では、さらなる医療の質向上に向け、質改善活動を行っております。
当院では指標の公開にあたり、医療機関ホームページガイドラインを遵守しております。

DPC臨床指標

はじめに

対象

DPCデータによる病院指標(令和6年度)

医療の質指標

年齢階級別退院患者数​

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 14 21 55 75 129 237 516 582 310
全体の患者数は昨年と比べ減少していますが、90歳以上の患者数のみ増加しています。
70歳以上の人が70%を占め、最も多い年齢層は80歳代です。
当院には急性期病棟と地域包括ケア病棟があり地域包括ケア病棟では、リハビリなどを行いながら安心して自宅や介護施設に退院できるよう支援を行っています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし 60 38.87 20.78 18.33% 86.62  
050130xx9900x0 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 45 32.09 17.33 8.89% 87.91  
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置2:なし-副病:なし 42 9.76 8.88 0.00% 77.86  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし 42 26.81 13.66 14.29% 82.19  
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置2:なし 22 19.96 16.40 4.55% 82.14  

内科では、誤嚥性肺炎、心不全、尿路感染症が毎年上位を占めています。平均年齢も高く、合併症を多く持っている患者さんも多いため、地域包括ケア病棟を活用し患者さんの在宅復帰をサポートしています。そのため在院日数が全国平均より長くなっています

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 27 7.85 4.54 0.00% 72.96  
060335xx0200xx 胆嚢炎等-腹腔鏡下胆嚢摘出術等-処置1:なし-処置2:なし 18 11.78 7.05 0.00% 69.89  
060040xx99x5xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍-手術なし-処置2:5あり 14 4.43 4.33 0.00% 51.43  
060241xx97xxxx 痔核-手術あり 13 7.54 5.38 0.00% 59.23  
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)-腹腔鏡下胆嚢摘出術等 13 6.92 5.99 0.00% 65.31  
2024年度より肛門外来を始め、痔核が上位に入ってきました。鼠径ヘルニアが前年度と変わらず1位ですが、2位と5位は胆のう疾患で合わせると一番多い症例となります。胆のう疾患では、内科と連携し、手術目的に外科紹介となる患者さんも多いです。
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞-手術なし-処置2:4あり-副病:なし 110 28.72 16.89 39.09% 76.45  
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置2:なし-副病:なし 58 16.55 9.83 18.97% 78.02  
010230xx99x00x てんかん-手術なし-処置2:なし-副病:なし 39 15.03 6.89 20.51% 69.38  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-手術なし-処置2:なし-副病:なし 31 30.97 7.99 22.58% 80.23  
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 23 35.04 18.68 30.43% 73.04  
前年度と変わらない上位5疾患となりましたが、脳梗塞の患者さんが増加しました。当院の地域包括ケア病棟でリハビリを行う場合もありますが、39%の患者さんが転院して療養、在宅復帰を目指しています。脳卒中に関しては多職種によるチーム医療と早期リハビリを行い嚥下訓練にも力を入れています。
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx03x20x 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置2:2あり-副病:なし 34 6.79 6.63 0.00% 75.97  
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり 26 2.00 2.45 3.85% 74.46  
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置2:なし 6.81  
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等-経尿道的前立腺手術等 7.77  
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患-その他の手術あり-副病:なし 7.30  
例年、膀胱腫瘍と前立腺の悪性腫瘍が上位を占めています。どちらもクリティカルパスを用い標準的で効率的な治療を行っており全国平均と変わらない在院日数となっています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 1 8
大腸癌 14 23 2 9
乳癌
肺癌 1 8
肝癌 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院にて、当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した件数になります。がんに対する化学療法を何回かの入院にわけて行った場合にも入院ごとにカウントしています。大腸がんが一番多く、乳がん以外は「0」ではありませんが、病院情報の公表のルールに基づき10未満のものは「-」で表示しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 13 11.54 53.92
中等症 32 15.47 72.28
重症 11 24.00 82.45
超重症
不明
全体的に件数が増加しました。超重症も2件あります。重症度が高くなるにつれ、平均在院日数も長く、平均年齢も高くなっています。

脳梗塞の患者数等

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 177 30.80 77.69 31.82%
その他 21 46.05 73.62 4.55%
脳梗塞で入院する患者さんのほとんどは発症から3日以内です。前年度と大きな変化はありません。「その他」の平均在院日数が長くなっていますが、1件の長期入院に影響を受けたものです。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 31 1.68 21.13 3.23% 81.13  
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 29 0.69 1.76 0.00% 67.97  
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 20 20.30 30.20 80.00% 84.85  
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの etc. 14 0.29 12.93 0.00% 71.86  
K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他)  
内科で行われる手術は内視鏡を使った手術が主になります。1位、4位、5位は胆のう疾患に対する手術です。件数は全体的に増加しており、診断群類別でも胆のう疾患が増加しており、外科手術の件数にも反映されています。胃瘻造設術は他院での療養中に依頼されることも多く、転院率が80%と高くなっています。
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 38 1.21 8.71 2.63% 69.45  
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 32 1.03 5.19 0.00% 70.50  
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 12 0.75 3.58 0.00% 42.00  
K7434 痔核手術(脱肛を含む)(根治手術(硬化療法を伴わない))  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術  
2024年度より肛門外来を始め、痔核手術が4位に入ってきました。痔核手術の種類によりコードが分かれているため全体の件数としてはもっとありますが、細分化しているため10未満となりハイフン表示となっています。1位と3位は胆のう疾患に対する手術となっており、内科より手術目的に紹介される患者さんも多くいます。
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K028 腱鞘切開術(指) etc.  
K0732 関節内骨折観血的手術(手) etc.  
K0463 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 etc.  
K0483 骨内異物(挿入物)除去術(下腿)  
K0802 関節形成手術(手)  

整形外科では手外科専門医による手術を多く行っており4位以外は手外科手術となっています。地域包括ケア病棟に入院し手術を行うことも多いため、この統計には反映されず実際より少ない件数となっています。

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K013-22 全層植皮術(25cm2以上100cm2未満)  
K0053 皮膚腫瘍摘出術(露出部)(長径 4㎝以上) etc.  
K0701 ガングリオン摘出術(指・足)  
K753 毛巣洞手術  
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満)  
形成外科では顔面骨折や外傷、熱傷、あざや皮膚・皮下の腫瘍、陥入爪など多岐にわたる疾患を診ていますが、形成外科で行う手術の中には同じ手術でも傷の大きさによって手術の名称や手術コードが変わるものがあり、また外来での手術も多いため、この統計には反映されにくくなっています。皮膚や皮下の腫瘍摘出術、皮膚欠損に対して行う植皮術が多いです。
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 68 1.50 15.44 23.53% 79.54  
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 10 3.00 33.60 30.00% 68.30  
K6101 動脈形成術、吻合術(頭蓋内動脈)  
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他)  
K6092 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈)  
前年度と同じく慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が1位でした。局所麻酔で手術を行い、通常1週間程度で退院が可能ですが、平均年齢も高くなっており、それに伴い平均在院日数も長くなる傾向にあります。
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 55 0.42 5.47 0.00% 75.24  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 11 0.91 12.82 9.09% 80.73  
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用)  
K773 腎(尿管)悪性腫瘍手術  
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術)  
前年度と同じく膀胱悪性腫瘍手術が1位ですが件数も増加しています。膀胱悪性腫瘍手術では、膀胱内に特殊な膀胱鏡を入れて、内視鏡で確認しながら、電気メスでがん組織を切除する手術です。High riskの症例においては2nd-TURを行い残存腫瘍の有無を確認し膀胱温存を図ることを目標としています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる

上記4指標は重篤な主疾患の合併症として多くみられます。当院ではすべての項目で10未満だったため、「-」で表示されています。当院では敗血症と手術・処置の合併症で発生がありました。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
157 124 78.98%

肺血栓塞栓症は突然死につながる重篤な疾患で手術後に起こり得るため、その予防として弾性ストッキングの着用や間歇的空気圧迫装置の使用や抗凝固薬療法を行います。周術期に行うこれらの予防行為は、急性肺血栓塞栓症の発生率を下げることにつながるためガイドラインに沿った診療プロセスが構築されているかを示す指標のひとつです。

血液培養2セット実施率

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
539 370 68.65%
各種感染症の治療前に血液培養検査を行うことが推奨されています。血液培養は確実に菌を検出するため、また1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、複数セット行うことが推奨されています。血液培養を行う際に2セット以上の検査が実施された割合を占めています。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
169 144 85.21%
抗菌薬を適正に使用するためには細菌学検査を行い、どのような細菌が原因であるのかを調べることが重要です。そのため、広域抗菌薬を使用する際は投与開始前に細菌学的検査を行うことが推奨されています。抗菌薬使用後では陽性率が著しく低下するためです。

転倒・転落発生率

退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数 (分子) 転倒・転落発生率
32,188 56 1.74%
入院中の転棟転落は、環境の変化や病気、治療、検査等様々な要因があります。当院では転倒転落アセスメントシートで評価し、転倒転落カンファレンスで発生した事例を分析し、必要な予防策・改善策を検討しています。また離床センサーベッドの導入や低床ベッドにするなどハード面からも発生予防に取り組んでいます。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) 退院患者に発生したインシデント 影響度分類レベル3b以上の 転倒・転落の発生件数(分子) 転倒転落によるインシデント影響度 分類レベル3b以上の発生率

転倒転落によるインシデント影響レベル3b以上とは以下のものをいいます。
レベル3b:濃厚な治療を要した
レベル4a:永続的な障害や後遺症が残ったが有意な機能障害や美容上の問題は伴わない
レベル4b:永続的な障害や後遺症が残り、有意な機能障害や美容上の問題は伴う
レベル5 :死亡

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

全身麻酔手術で、 予防的抗菌薬投与が実施された 手術件数(分母) 分母のうち、手術開始前 1時間以内に予防的抗菌薬が 投与開始された手術件数(分子) 手術開始前1時間以内の 予防的抗菌薬投与率
153 149 97.39%
手術後の感染をできるだけ防ぐため、抗生物質をあらかじめ投与することを予防的抗菌薬といいます。予防的抗菌薬の投与タイミングは感染制御の効果に重要な影響を及ぼし、手術開始1時間以内の投与が推奨されています。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
26,747 17 0.06%
褥瘡発生率は、入院中の患者さんに褥瘡が発生した割合を示す指標です。褥瘡とは寝たきりなどにより体重で圧迫されている場所の血流が滞って皮膚の一部が赤くなったり、傷が出来てしまうkとです。褥瘡は患者さんのQOLの低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど入院期間の長期化や医療費の増大にもつながります。当院では週1回の褥瘡回診と月1回の褥瘡対策委員会を開催し「褥瘡を発生させない」「早期治療」を目指しています。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

65歳以上の退院患者数 (分母) 分母のうち、入院後48時間以内に 栄養アセスメントが実施された 患者数(分子) 65歳以上の患者の入院早期の 栄養アセスメント実施割合
1,206 1,122 93.04%
早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることで、在院日数の短縮、予後の改善につながります。当院では週に1度、栄養サポートが必要な患者さんについてはカンファレンス、ラウンドを行い、栄養面からのフォローを行っています。

身体的拘束の実施率

退院患者の在院日数の総和 (分母) 分母のうち、身体的拘束日数の総和 (分子) 身体的拘束の実施率
32,188 3,161 9.82%
身体拘束は、制限の程度が強く、また、二次的な身体的障害を生ぜしめる可能性もあるため、代替方法が見いだされるまでの間のやむを得ない処置として行われる行動の制限であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努めなければならないもとされています。当院では毎日、ウォーキングカンファレンスを実施し、身体拘束最小化の取り組みを進めています。

行動計画

一般事業主行動計画

「次世代育成支援対策推進法」に基づき、社員がその能力を発揮し、仕事と生活の調和を 図り働きやすい雇用環境の整備を行うため、次のように行動計画を策定する。

令和2年4月1日~令和5年3月31日までの3年間​

目標1:育児休業に関する規程の見直しを行い、職員に対して内容の周知を行う​

現状の内容を見直した規程を施行し、職員に対して周知を行う
新病院に向けた規程の内容を再確認する。
移転後、内容をもとに職員へ周知するとともに状況確認を開始
確認した状況をもとに協議し見直し等の検討を行う

目標2:年次有給休暇の取得の促進のための処置の実施​

ワークライフバランスの継続
定期的に取得状況を各部に報告
取得状況の分析を行いながら人員調整他の処置を実施

目標3:所定外労働の削減のための処置の実施

労働時間短縮に向けた啓発
業務の見直しを行い効率化を目指す
所定労働時間前後の不要な労務の制限

女性の活躍推進に係る行動計画

女性の職業生活における活躍の推進に関する法律第15 条に基づき、より一層、女性の活躍を推進できるよう、次のように行動計画を策定する。

令和2年4月1日~令和5年3月31日までの3年間​

目標1:全職員の有給休暇取得率を25%以上にする​

年間5日以上の有給取得を確実に行うよう指導

有給を取得しやすいように職員補充や環境整備の見直し
年間の有給取得率を部署ごとに集計し再度見直し

目標2:全職員の残業時間を年間10%削減する

会議などを時間内で行うように指導
所定労働時間前後の不要な労務の制限
所定労働時間外の労務内容と時間を再確認し指導
公表項目数値・割合
管理職に占める割合男性38%
女性62%
平均勤続年数男性9年2ヶ月
女性12年2ヶ月

正規雇用労働者の中途採用比率

2018年度

54%

2019年度

47%

2020年度

45%