入院される方へ
入院について
医療安全に対するご協力のお願い
お名前の確認について
- できる限り、患者様ご自身でお名前をおっしゃって頂きますようお願い致します。
- 注射・点滴・お薬・採血・検査などの際、誤りを防ぐため、リストバンドを装着して頂き、 また、その都度お名前をお尋ねすることがあります。あらかじめご了承ください。
転倒やベッドからの転落予防について
- ベッドから身を乗り出して、床頭台のものを取ったり、ベッドの上に立ち上がったりする動作は 危険です。バランスを崩し、転落する事がありますので、おやめください。
- かかとの無い履物は脱げやすく、転ぶ危険があります。 足のサイズに合った、かかとのある滑りにくい履物をご使用ください。
- 階段の昇り下りの際は、足元確認や手すりのご利用など、安全にお気をつけください。
- 患者様の身体状況によっては、お一人での移動が危険な場合もございます。 スタッフが介助を行いますので、その際はお声かけまたはナースコールのご利用をお願いします。
- メガネや杖などは、ご愛用のものをご持参ください。
検査や治療の説明について
- 検査・処置・手術・注射などの際は、必ず、事前に説明を行っております。 説明が不十分な場合や分からない時は、ご遠慮なく・お気軽に、医師または看護師にお尋ねください。
輸血の拒否に関する診療方針と対応について
基本方針
- 輸血を行う必要がない治療・検査に関しては、すべての患者さんに対し平等かつ最善の医療を提供します。
- 『絶対的無輸血(※1)』は行いません。
患者さんの多種多様な信念・信条を尊重し最善の医療行為を行う努力をいたしますが、直ちに輸血を行わなければ患者さんの生命維持に危険が及ぶような緊急の状況においては、救命を優先し患者さん・ご家族の同意の有無に関わらず輸血を行います。 - 『相対的無輸血(※2)』に同意いただけない場合は、転院を勧告します。
患者さんの意思を尊重し可能な限り輸血を行いませんが、検査・治療・出血・手術等の状況において輸血を行う可能性がある場合、その必要性を十分に説明と同意に最大限努力いたしますが、それでも「絶対的無輸血」を希望される場合は、ご希望に添うことが出来ませんので転院をお勧めします。 - 15歳未満や本人の意思確認のできない(判断能力を欠く)15歳以上の患者さんに対しては、救命が最優先となる場合、安全に適正な輸血を実施します。
入院されるにあたり
- 入院後すぐに治療が始められるよう、できるだけ外来で検査を行い、入院期間の短縮に努めております。
- 検査や治療または退院後のことなどについて、主治医がご説明致します。その時は、事前に日時を打ち合わせ、原則として2人以上でお聞きください。なお、ご家族の都合がつかないなど、患者様お一人の場合はお申し出ください。 ※特に、検査や治療の必要性・危険性などに関しましては、納得がいくまで主治医にお尋ねください
- 当院は、急性期を担当する病院です。症状がある程度安定し、今後の治療方針が 決まった時点で、ご自宅での療養あるいはご紹介頂いたかかりつけ医やお近くの 医療機関への転院などについてご相談致します。あらかじめご了承ください。
- 当院は、基準看護を行っております。原則として、患者様の付添は必要ありませんが症状その他の事情によっては、ご家族の方にご相談する場合があります。
個人情報の保護について
-
患者様の個人情報の保護につきましては、法令を遵守し、当院の規定に従って対応しております。入院されるにあたり、次のことについてご確認ください。※お見舞いの際またはお電話による病室の問い合わせがあった際、教えることについて同意できない場合は、お申し出ください。※一度出されたご希望は、いつでも変更することができます。ご遠慮なく・お気軽にお申し出ください。
- 患者様の個人情報の利用及び提供につきましては、利用目的を外来及び各病棟に提示しております。ご参照ください。
- 患者様の医療情報の開示につきましては、法令を遵守し、当院の規定に従って対応致します。
入院中の他医療機関受診について
入院期間中は、原則として他の医療機関(かかりつけ医を含む)を受診することはできません。
もし、入院中に患者様のご希望等で他の医療機関を受診(ご家族様の代理受診を含む)された場合、その費用には健康保険が適用されず、全額が患者様の自己負担となる場合がありますのでご注意ください。但し、医科(歯科以外)入院中に、歯科の医療機関を受診される場合を除きます。入院期間中の他医療機関受診については、必ず主治医にご相談ください。
※普段から服用されているお薬が必要な場合は、事前に主治医または看護師、薬剤師等にご相談ください。
入院の手続きについて
指定された時刻に1階入院受付にお越しください。(予約時に指示があった方はそちらへお越しください。)
※予定日に入院できない場合は、速やかに各科外来診療室にご連絡ください。
入院受付にご提示・ご提出ください
- 入院申込兼誓約書(ご記入の際は、内容をよくお読みください)
- 当院の診察券(受診歴があり、お持ちの方)
- 差額室(有料)入室同意書(ご利用の方)
- 各種健康保険証等
- マイナンバーカード
- 限度額適用認定証・標準負担額減額認定証 (利用される方)
- 各種医療証(高齢者医療受給者証・障害者等医療証・公費受給者証等) (お持ちの方)
- 業務上の傷病の場合は事業主の証明書 (提出がまだの方)
- 介護保険証
- 身体障害者手帳
- 紹介状等(お持ちの方)
- 印鑑(必要な場合がございます)
- 保険証等はコピーをとらせていただきます、予めご了承ください。
- 保険証は毎月の確認が必要となっておりますので、月初めに1階総合受付にご提示お願い致します。
- 入院中の保険証変更、有効期限更新時等、速やかに1階総合受付にご提示お願い致します。
- 個室・2人部屋や4人部屋のパーテーションでの簡易個室をご希望される場合は、別に定める料金が必要です。ご希望される方は受診科外来までお申し出ください。(入院後は各病棟へお申し出ください)
手続き完了後、病棟にご案内致します。
常備薬をお持ちの患者様へ
- 現在、服用中のお薬(内服薬・頓服だけではなく・目薬・塗り薬・貼り薬・坐薬等の外用薬を含む全て)をご持参の上ご入院ください。
- お薬情報提供書やお薬手帳もご持参ください。
各病棟看護師にご提示・ご提出ください
- 常用薬 (普段お飲みになっているお薬・目薬・塗り薬などの外用薬を含む全て)
- お薬手帳・お薬情報提供書
入院に必要なもの・準備して頂くもの
- 着替え
- 下着類
- 寝 衣
- 洗顔・洗髪・入浴用品
- 歯ブラシ
- 歯みがき粉
- シャンプー
- リンス
- 洗面器
- ヘアブラシ
- タオル
- バスタオル
- ひげ剃り
- せっけん又はボディシャンプー
- その他
- 湯のみ
- ティッシュペーパー
- 履物(かかとのある滑りにくい履物をご用意ください)
- イヤホン(テレビをご利用の場合。各階デイルームの販売機でもお求めになれます)
- 常用薬・お薬手帳(お持ちの方)
- マスク
- 手術予定の患者さんには、必要な物品を看護師がご説明いたします。
- 紙オムツが必要な場合、お持ち込みは自由ですが、詳しくは、各病棟看護師にお尋ねください。
入院セットレンタルサービス(有料)もご利用いただけます
準備の手間が省け、洗濯・消耗品の不足等のご心配をすることなく、いつでも清潔なものをご利用いただけます。
その他
- 寝具は当院のものをご使用いただきます(無料)
-
テレビ・冷蔵庫は備付けになっております。テレビカードをご購入の上、ご使用ください。※ テレビから音が出ません。イヤホンをご持参またはお買い求めください。
注意事項
- 持ち物にはすべてお名前をお書きください。持ち込まれた物品は、基本的に患者様及びご家族様等での管理といたします。
- 火気・危険物の持ち込みは固くお断りしています(ライター、はさみ、電気毛布など)。
-
多額の現金・貴重品はお持ちにならないでください。※やむを得ずお持ちになる場合は、床頭台の鍵付きの引出に保管するなど、防犯にご留意ください。なお、床頭台の鍵はご自分で管理してください。鍵を紛失・破損されますと、1,000円の負担金を頂戴します。
当院では個人の紛失・破損・盗難等に対する補償は一切できません。ご了承ください。
病室について
個室のご紹介
個室A(1人部屋)
個室B(1人部屋)
2人部屋
4人部屋
入院生活について
お食事について
配膳時間の目安 | |
朝 食 | 7:50 〜 8:00 頃 |
昼 食 | 11:50 〜 12:00 頃 |
夕 食 | 18:00 〜 18:10 頃 |
- お茶は、ディルームの給茶(湯)器をご利用ください。
- 急な外出・外泊などで、お食事が不要になる場合は、各病棟の看護師にお申し出ください。なお、お申し出の時刻によってはお食事代を頂くことになる場合があります。あらかじめご了承ください。
- 治療上の関係から、お食事ができない場合や時間を変更して頂く場合があります。あらかじめご了承ください。
- 治療上の関係から、他の患者様との食べ物のやり取りはご遠慮ください。
- 食品アレルギーのある方、服薬あるいは宗教上禁止されている食品のある方、 ご相談により対応いたします。好き嫌い等には対応できませんので、ご了承ください。
- 食物の持ち込みは、食中毒の原因や治療の妨げになる場合もありますのでご遠慮ください。
入浴について
- 入浴は、病状により医師の許可が必要になります。
- 各病棟にシャワー室があります。ご利用になる場合は、看護師にお申し出ください。
洗濯について
-
コインランドリーが6階と5階にあります。 どちらもご利用になれます、空いている方をご使用ください。※ テレビカードまたは、100円硬貨でのご利用です。 ※ ご利用頂ける時間は、9:00〜18:00です。 ※ 洗濯物の管理は各自でお願い致します。
- 病棟内での干し物はご遠慮ください。 コインランドリーの乾燥機をご利用ください。
入院中の心得について
- 病院敷地内は、全て禁煙(電子タバコ含む)・禁酒です。
- 万一、火災が発生した時は、職員の誘導に従ってください。
- 患者様の症状で、病室・病棟を変わっていただく場合がありますので、ご協力をお願いします。
- 消灯時間は22時です。他の患者様へのご配慮をお願いします。
-
次の事項を禁止しております。違反した場合は、退院して頂くことがあります。飲酒、喫煙、宗教活動、院内販売、無断外出、無断外泊、その他院内の秩序を乱したり他人に迷惑をかけたりする行為。
- 院内での携帯電話のご使用は、指定の場所でお願い致します。 ご使用の際は、他の患者様やご家族のご迷惑にならないようにお願い致します。
- コンセントの使用は、医療用を優先にさせて頂きますのでご協力をお願い致します。 また、赤のコンセントは非常用電源ですので、ご使用になりませんようにお願い致します。
- 有料テレビ・冷蔵庫は、床頭台に備付けてあります。ご利用の場合は、恐れ入りますがテレビカードを各階デイルームのカード販売機でお求めください。※ テレビカードの精算機は1階入院受付そば、2階売店そばにあります。
- 病室内でのテレビ又はラジオのご利用は、他の患者様のご迷惑にならないようイヤホンをご利用ください。イヤホンをお持ちでない場合は、各階デイルームの販売機でお求めになれます。
- 入れ歯・メガネ・補聴器などは、保管ケースに入れご自分で管理してください。また病棟の看護師にもお知らせください。
- 感染予防の観点から、自室から外に出る際もしくは他の人と接触する際は、マスク着用と手指消毒にご協力ください。面会の方も同様にお願いいたします。
-
Free-Wi-Fiがご使用になれます。※ご持参されたパソコンや携帯電話等の環境設定や各種設定に関するサポートは致しかねます。また、本サービスを通じて、ウイルス感染による被害、登録や提供もしくは収集された情報の紛失、その他Wi-Fi接続に関連して発生した利用者の損害について、当院では一切責任を負いかねますのでご了承下さい。
院内における無許可での撮影及び録音等並びにSNS等への投稿禁止について
外出・外泊について
-
外出・外泊は必ず主治医の許可が必要となります。医師または看護師にご相談し、所定の手続きを行ってください。予定時間やお食事の変更があった場合は、必ず病棟にご連絡ください。安全対策の為、ご協力をお願いします。※基本的に入院時に着用するリストバンドは外さないようにお願いいたします。
夜間防犯に対するご協力のお願い
- エレベーターは夜20:00〜朝7:30までご利用できません。
- 緊急に外出が必要な場合は、病棟の看護師にお申し出ください。
災害時の対応
-
避難経路図にて非常口等の位置をご確認ください。火災等で非常事態が発生した場合は、病棟スタッフが誘導しますので、必ず指示に従ってください。※ 病棟の非常口の位置は入院案内のフロアマップにも表示されています。
各種施設のご利用について
- 売店は、入院棟2階にあります。【営業時間】平日9:00〜16:00 ※土・日・祝日はお休みさせていただきます。
- ジュース等の自動販売機は5階デイルーム・3階デイルーム・1階正面玄関横にあります。
- 公衆電話は入院棟2階売店近くにあります。 テレホンカードは、売店で販売しております。
- Free-Wi-Fiが指定の場所でご使用になれます。
駐車場のご案内
カメラで管理する駐車場システムとなっており、精算操作が必要です。
- 1F総合受付、又は1F救急受付でサービス券をお受け取りになり、精算機での精算操作をおこなってください。
外来受診・お見舞い・その他すべての病院ご利用者様 | 30分無料 |
---|
- 以降 終日60分 / 100円
- 入庫後24時間毎 / 500円
- ※ 病院利用者以外の方は駐車をご遠慮ください。
臨床研修に対するご協力のお願い
当院は、臨床研修医の卒後研修協力施設及び看護学生や救急救命士などの研修施設になっております。ご理解・ご協力をお願い致します。
入院の費用について
お問い合わせ・ご相談などは、お早めにまたはお支払いになる前に、1階総合受付にお尋ねください。
- 毎月初めに保険証等の提示をお願い致します。 (入院中変更があった場合はその都度の提示をお願い致します。)
-
月を超えての入院費は、月末締めで計算し、概ね、翌月11日以降に請求書をご用意致します。1階総合受付にお尋ねください。※休日等の関係で前後することがあります。※請求書をお渡ししてから5日以内にお支払いください。
- 退院の場合、その日までの入院費を計算し、請求書をご用意致します。請求書は、病棟スタッフステーションにお立ち寄り後1階総合受付でお尋ねください。
- お支払いは次の場所でお願い致します。
- 【平日】時間内(1階総合受付)
- 【平日時間外・土曜・日曜・祝日】(1階救急受付)
- ※お時間に都合のつかない場合は1階総合受付にご相談ください。
- ※クレジットカードによるお支払いもお受けしております。
ご利用可能なカード
- 当院はDPCの対象病院として、厚生労働省の定めに基づいて入院費を計算しております。
- 入院費の計算は、健康保険法の定めにより、入院された時間にかかわらず、午前0時を起点に日数を計算致します。※1泊2日入院の場合、入院料・室料差額は2日で計算することになります。
- ご本人からのお支払いがない場合、入院申込兼誓約書の身元引受人兼連帯保証人に請求することがあります。あらかじめご了承ください。
- 入院医療費の自己負担が高額になった場合、限度額を超えた部分が払い戻される 「高額療養費制度」があります。また、事前に保険者の認定を受けることにより、病院の窓口で支払う金額を少なくすることもできます。(限度額適用認定証)
- 住民税非課税の世帯に属する方等で、標準負担額の減額認定を受けている場合は食事の負担額が減額されますので、「減額認定証」を入院手続き時に必ずご提示ください。事前に提示がない場合は減額できない場合がありますのでご了承ください。
- 福祉医療費助成制度対象の患者様は、お早目に1階総合受付にお申し出ください。
入院医療費に関してのお問い合わせ
医事課:095-801-2709
( 平日9:00~17:00 )
医療費に関するご相談について
経済的な理由により、お支払いを負担に感じる方からのご相談をお受けしております。(お支払い前、早めのご相談をお願い致します。)
- 限度額認定証や高額療養費の手続きに関すること。
- 福祉医療の手続きに関すること。
- 治療中の生活費や医療費に関すること。
- 医療費の免除(無料低額診療事業)に関すること。 ※原則お支払い後の相談は適用されません。
無料低額診療事業について
対象となる方
- 経済的な理由により医療費の支払いが困難な方
- 市町村民税非課税世帯
- 就学援助受給世帯
- ひとり親世帯
必要書類
- 健康保険証
- 限度額認定証
- 市町村民税非課税世帯:住民税非課税証明書
- 就学援助受給世帯:就学援助決定通知書
- ひとり親世帯:ひとり親家庭医療費受給者証
- その他の世帯:通帳や給与明細、年金通知書等の収入・支出・貯蓄 がわかるもの
対象となる費用
- 当院の入院診療費
- 入院食事療養費
医療費に関するご相談窓口
入院中や退院後の生活に関するご相談について
各病棟に専門の相談員を配置し、入院されたことで生じる不安や困りごと、 退院後の生活など様々なご相談をお受けしております。
- 退院や転院、施設入所に関すること。
- 介護保険サービス利用に関すること。
- 各種福祉制度(身体障害者手帳申請など)や障害年金などに関すること。
- ご家族が遠方等の理由で支援が難しい場合は、入院中の洗濯を代わって行います。
ご相談窓口
セカンドオピニオン
患者相談支援体制について
- 病気に関する医学的な質問、並びに生活上および入院上の不安等、さまざまな相談をお伺いする窓口を設置しています。
- また、支援体制として以下の取り組みを実施しています。
- 相談窓口と各部門が連携して支援しています。
- 各部門に患者サポート担当者を配置しています。
- カンファレンスを週1回開催し、取り組みの評価を行っています。
- 相談への対応・報告体制をマニュアル化し、職員に遵守させています。
- 支援に関する実績を記録しています。
- 定期的に支援体制の見直しを行っています。
ご相談窓口
退院について
- 退院は、病状・検査結果等により主治医が決定致します。 また、退院後の療養・治療につきましては、主治医がご説明致します。
- 退院が許可されましたら、看護師が退院の手続きについてご説明致します。※ 退院の希望時刻を看護師にお知らせください。
- 退院当日の検査やお薬の追加などが生じた際、退院時刻までに計算が間に合わない場合があります。この場合は、後日追加請求させて頂くことがあります。あらかじめご了承ください。
入院診断書・入院証明書について
- 1階総合受付にお申し出ください。(平日 9:00~16:00)
-
書類の作成には2週間程度の期間を要しますので、ご了承ください。※書類出来上がり後、6ヶ月を経過してもお受け取りがない場合は処分させていただきます。
ペイシェントハラスメントについて
病院の基本方針
十善会病院は、診療等で当院をご利用される患者家族に対して、真摯な対応で接し、より良い医療サービスが提供できるよう心がけています。 しかし、ごく一部の患者家族やその関係者から、常識の範囲を超えた要求や職員や他の患者家族の人格を否定する言動・暴力・セクハラ等、その尊厳を傷つけるものもあり、これらの行為は職場環境や診療環境の悪化を招いており重大な問題となっています。 職員は、これらの要求や言動を受けた場合、あるいはそれを目撃した場合には、上司や苦情相談窓口などの相談担当者に必ず報告し、職員ののみならず、他の患者家族の人権を尊重し擁護するため、これらの迷惑行為等を放置せず、毅然とした態度で組織的な対応をしていきます。
主なペイシェントハラスメント行為
1.患者家族からの要求内容が妥当性を欠く場合
- 病院の提供する医療サービスに過誤(ミス)・過失が認められない場合
- 要求の内容が、病院が提供する医療サービスの内容とは関係ない場合
2.要求を実現するための手段・態様が社会通念上不相当な言動
- (要求内容の妥当性にかかわらず不相当とされる可能性が高いもの)
- 身体的な攻撃(暴行、傷害)もしくはその恐れがある場合
- 精神的な攻撃(脅迫、中傷、名誉棄損、侮辱、暴言)
- 威圧的な言動
- 土下座の要求
- 継続的な(繰り返される)、執拗な(しつこい)言動
- 拘束的な言動(不退去、居座り、監禁、長時間の電話対応)
- 差別的な言動
- 性的な言動、不必要なボディタッチ
- 職員個人への攻撃、要求
- (要求内容の妥当性に照らして不相当とされる場合があるもの)
- 交通費の請求や診療費の不払い要求
- 金銭保証の要求
- 謝罪の要求
ペイシェントハラスメント行為への対応
当院ではペイハラに早期に対応し、診療及び患者ケア等の妨げにならないように、被害を受けた職員への配慮、被害を防止するための取り組みなどをマニュアルにまとめています。当院では、このマニュアルを活用し、ペイハラ対策を進めていきたいと考えています。
職員や他の患者家族に対し、ペイシェントハラスメント行為があったと判断された場合、当院での診療等をお断りします。退院や退去をしていただきます。警察に通報するなどの対応も行います。
患者様及び職員の安全を守り、医療サービスを円滑に行う為、ご理解とご協力をお願いします。