一般外科外来
鼠経ヘルニア
- 鼠経ヘルニアの症状
- 主な原因
- 治療方法
- よくあるご質問
鼠経ヘルニアの症状
鼠経ヘルニアは、腸や脂肪組織が腹壁の弱い部分を通って鼠経部(腹部の下の方、太ももの上部)に突出する状態です。主な症状は以下の通りです。
- 鼠経部の膨らみや腫れ
- 膨らみが立ち上がったり、重い物を持ち上げたりするときに目立つ
- 膨らみ部分の痛みや不快感
- 重症の場合、腸閉塞や腹痛、吐き気を伴うことがあります
鼠経ヘルニアの主な原因
鼠経ヘルニアの主な原因は以下の通りです。
- 腹圧の増加
重い物を持ち上げたり、強くいきんだりすることで腹圧が増加し、腹壁が弱くなります。
- 先天的要因
腹壁の構造が生まれつき弱い場合、ヘルニアが発生しやすくなります。
- 加齢
加齢に伴い腹壁が弱くなり、ヘルニアのリスクが高まります。
- その他の要因
便秘、肥満、妊娠なども腹圧を高め、ヘルニアの原因となります。
鼠経ヘルニアの治療方法
鼠経ヘルニアの治療法には以下の方法があります。
- 保存的治療
軽度の症状や一時的な症状の場合、以下の保存的治療が推奨されます。
- 生活習慣の改善
重い物を持ち上げる際の注意や便秘の改善など、腹圧を減少させる生活習慣の改善を行います。
- サポートベルトの使用
特殊なベルトを使用して、鼠経部を支え、症状を緩和します。
- 手術治療
症状が重い場合や保存的治療で改善しない場合には手術が必要です。
- 開腹手術
腹部を切開し、突出した組織を元に戻し、弱くなった腹壁を補強する手術です。
- 腹腔鏡手術
小さな切開を通じてカメラと器具を挿入し、突出した組織を元に戻し、腹壁を補強する手術です。傷が小さく、回復が早いのが特徴です。
Q1.鼠経ヘルニアの主な症状は何ですか?
主な症状は、鼠経部の膨らみや腫れ、立ち上がったり重い物を持ち上げたりすると目立つ膨らみ、痛みや不快感などです。重症の場合、腸閉塞や腹痛、吐き気を伴うことがあります。
Q2.鼠経ヘルニアの原因は何ですか?
主な原因は腹圧の増加、先天的な腹壁の弱さ、加齢、便秘、肥満、妊娠などです。
Q3.鼠経ヘルニアはどのように診断されますか?
診断は視診と触診によって行われます。必要に応じて超音波検査やCTスキャンが行われることもあります。
Q4.鼠経ヘルニアの治療法は何ですか?
軽度の場合は生活習慣の改善やサポートベルトの使用などの保存的治療が行われます。重症例や保存的治療で改善しない場合は、開腹手術や腹腔鏡手術などの手術治療が必要です。
Q5.手術後のケアはどうすればいいですか?
術後は、適切な生活習慣を維持し、定期的な診察を受けることが重要です。医師の指示に従って、無理のない範囲での運動や活動を行います。
Q6.鼠経ヘルニアは再発しますか?
再発することがあります。再発防止には、適切なケアと生活習慣の改善が必要です。特に重い物を持ち上げる際の注意が重要です。
Q7.手術は入院が必要ですか?
手術には通常、数日の入院が必要です。腹腔鏡手術の場合は、回復が早いため、入院期間が短くなることがあります。詳しくは医師に相談してください。
虫垂炎(盲腸炎)
- 虫垂炎の症状
- 主な原因
- 治療方法
- よくあるご質問
虫垂炎(盲腸炎)の症状
虫垂炎(盲腸炎)は、虫垂(盲腸の一部)が炎症を起こす状態です。主な症状は以下の通りです
- 右下腹部の激しい痛み(初めはへその周囲に痛みが始まり、次第に右下腹部に移行する)
- 吐き気と嘔吐
- 発熱
- 食欲不振
- 便秘や下痢
虫垂炎の主な原因
虫垂炎の主な原因は以下の通りです。
- 虫垂の閉塞
便や異物が虫垂に詰まることで、内部の細菌が増殖し炎症を引き起こします。
- 感染
細菌感染が原因で虫垂が炎症を起こすことがあります。
- その他
腹部外傷や腫瘍なども原因となることがあります。
虫垂炎の治療方法
虫垂炎の治療法には以下の方法があります。
- 保存的治療
軽度の虫垂炎や手術が困難な場合には、抗生物質を使用して感染を抑える保存的治療が行われます。
- 抗生物質
細菌感染を抑えるために使用されます。
- 手術治療
虫垂炎の標準的な治療法は虫垂切除術です。
- 開腹手術
腹部を切開して虫垂を取り除く手術です。
- 腹腔鏡手術
小さな切開を通じてカメラと器具を挿入し、虫垂を取り除く手術です。傷が小さく、回復が早いのが特徴です。
- Reduced Port Surgery(RPS)
従来の腹腔鏡手術よりもさらに切開を少なくし、最小限の侵襲で行う手術です。内視鏡技術認定医が行うことで、安全かつ効果的に治療を進めます。
Q1.虫垂炎の主な症状は何ですか?
主な症状は、右下腹部の痛み、吐き気と嘔吐、発熱、食欲不振、便秘や下痢などです。痛みは初めにへその周囲に始まり、次第に右下腹部に移行します。
Q2.虫垂炎の原因は何ですか?
主な原因は、虫垂の閉塞(便や異物が詰まること)や細菌感染です。また、腹部外傷や腫瘍も原因となることがあります。
Q3.虫垂炎はどのように診断されますか?
診断は症状の評価、身体検査、血液検査、画像検査(超音波検査やCTスキャン)などによって行われます。
Q4.虫垂炎の治療法は何ですか?
軽度の場合や手術が困難な場合には抗生物質を使用する保存的治療が行われます。標準的な治療法は虫垂切除術であり、開腹手術、腹腔鏡手術があります。
Q5.手術後のケアはどうすればいいですか?
術後は、適切な生活習慣を維持し、定期的な診察を受けることが重要です。無理のない範囲での運動や活動を行い、医師の指示に従って回復を進めます。
Q6.虫垂炎は再発しますか?
虫垂を取り除いた場合、再発することはありません。しかし、術後の合併症を防ぐために適切なケアが必要です。
Q7.手術は入院が必要ですか?
手術には通常、数日の入院が必要です。腹腔鏡手術やReduced Port Surgery(RPS)の場合、回復が早いため、入院期間が短くなることがあります。詳しくは医師に相談してください。
胆嚢の病気
- 胆嚢の症状
- 胆嚢摘出術が必要な主な症例
- 治療方法
- よくあるご質問
胆嚢の症状
胆嚢摘出術(胆嚢摘除術)は、胆嚢に問題が生じた場合に行われる手術です。胆嚢に関する症状は以下の通りです。
- 右上腹部の激しい痛み
- 吐き気と嘔吐
- 発熱
- 黄疸(皮膚や目が黄色くなる)
- 脂っこい食事後の消化不良
胆嚢摘出術が必要な主な症例
胆嚢摘出術が必要になる主な原因は以下の通りです。
- 胆石症
胆嚢内に胆石ができ、それが胆管を詰まらせることで痛みや炎症を引き起こします。
- 胆嚢炎
胆嚢が炎症を起こし、激しい痛みや感染症を引き起こします。
- 胆管炎
胆管が炎症を起こし、痛みや発熱、黄疸を引き起こします。
- 胆嚢ポリープ
胆嚢内にポリープができ、悪性化する可能性がある場合。
治療方法
胆嚢摘出術には以下の方法があります。
- 腹腔鏡下胆嚢摘出術
最も一般的な手術法で、小さな切開を通じてカメラと器具を挿入し、胆嚢を取り除きます。傷が小さく、回復が早いのが特徴です。
- メリット
傷が小さいため、回復が早く、入院期間が短くなります。
- デメリット
手術が複雑な場合や合併症がある場合は、開腹手術に切り替えることがあります。
- Reduced Port Surgery(RPS)
従来の腹腔鏡手術よりもさらに切開を少なくし、最小限の侵襲で行う手術です。内視鏡技術認定医が行うことで、安全かつ効果的に治療を進めます。
- メリット
傷がさらに小さく、回復がより早く、術後の痛みも軽減されます。
- デメリット
特殊な技術を要するため、すべての病院で実施できるわけではありません。
- 開腹胆嚢摘出術
腹部を大きく切開して胆嚢を取り除く手術です。腹腔鏡手術が難しい場合や、緊急手術が必要な場合に行われます。
- メリット
複雑なケースや緊急時に対応可能です。
- デメリット
傷が大きく、回復に時間がかかります。
Q1.胆嚢摘出術が必要な主な症状は何ですか?
主な症状は、右上腹部の激しい痛み、吐き気と嘔吐、発熱、黄疸、脂っこい食事後の消化不良などです。
Q2.胆嚢摘出術が必要な原因は何ですか?
主な原因は胆石症、胆嚢炎、胆管炎、胆嚢ポリープなどです。
Q3.胆嚢摘出術はどのように診断されますか?
診断は症状の評価、身体検査、超音波検査、CTスキャン、血液検査などによって行われます。
Q4.胆嚢摘出術の治療法は何ですか?
最も一般的な方法は腹腔鏡下胆嚢摘出術です。さらに傷が小さいReduced Port Surgery(RPS)もあります。合併症がある場合や複雑なケースでは開腹胆嚢摘出術が行われます。
Q5.手術後のケアはどうすればいいですか?
術後は適切な生活習慣を維持し、定期的な診察を受けることが重要です。無理のない範囲での運動や活動を行い、医師の指示に従って回復を進めます。
Q6.胆嚢摘出術は再発しますか?
胆嚢を取り除いた場合、胆石や胆嚢炎は再発しません。しかし、術後の合併症を防ぐために適切なケアが必要です。
Q7.手術は入院が必要ですか?
腹腔鏡下胆嚢摘出術の場合、通常2-3日の入院が必要です。開腹手術の場合は、回復に時間がかかるため、入院期間が長くなることがあります。詳しくは医師に相談してください。