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キャリアアップ支援制度

当院では認定看護師などスペシャリストの育成にも力を入れており、認定看護師を目指す方をサポートするために「キャリアアップ支援制度」を設けています。希望者が資格取得に積極的に取り組めるよう、全面的にバックアップし、専門性を発揮しやすい体制を整えています。

准看護師として働きながら、看護師免許の取得を目指される方を支援します。

看護師を目指されている学生(卒業後当院に就職を希望されている方)へ奨学金を貸与します。

看護部教育制度における院外研修に限らず、自己研鑽としての研修に係る費用の補助を行っています。

認定看護師教育機関の授業料を助成します。研修中は給与の支給もあります。

十善会の認定看護師

当院ではキャリアアップ支援にて多数の専門看護師、認定看護師が在籍しています。
それぞれの知識や経験を生かして業務にあたるとともに、他の看護師への指導や相談なども担っています。

在籍している認定看護師

認定看護師メッセージ

十善会病院看護部のキャリアアップ支援を実際に体験して、様々な経験を積み重ね今日までステップアップをしてきた先輩看護師の声を聞いてみました。

田栗 寛子 さん

脳卒中リハビリテーション看護
認定看護師

田栗 寛子 さん

脳卒中は突然発症する病気です。脳卒中を発症した患者さんの多くは、意識障害や麻痺などの運動機能障害、高次脳機能障害など様々な障害を抱えています。病態の重篤化回避、合併症予防に努めるとともに、寝たきりや廃用症候群を予防するため、入院早期より多職種協働でリハビリテーションを開始しています。脳卒中患者さんが、住み慣れた地域で“その人らしく生活する”ということを目標に、セルフケアの再獲得と生活の再構築を支援します。

野口 明子 さん

緩和ケア認定看護師

野口 明子 さん
(2000年入職)

内科病棟に勤務していたとき、終末期のがん患者さんの看護・支援にジレンマを持ち続けていました。認定看護師の研修は、県外にしか養成施設がなく、研修も長期となるため興味はあるものの現実は難しいと考えていました。そのような時に、部署の師長より「がん看護には興味はない?」の一言から、認定看護師の資格取得へとつながっていきました。助成金の制度もあり、金銭面の不安なく、半年間という長期研修となりましたが、温かく送り出してもらい無事に研修を終え、緩和ケア認定看護師の資格を取得することができました。
興味のある分野を極めるために様々な支援があるため、支援を活用し自分自身のスキルアップにつなげられると思います。

緩和ケアとは、『生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOLを、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応すること』と定義されています。また、緩和ケアと聞かれると、終末期・最期といったイメージを持たれる方も多いと思います。しかし、苦痛や不安なく治療に臨んでもらえるように、がんと診断された時から緩和ケアは始まります。緩和ケア認定看護師として、外来・入院中のがん患者さんだけでなく、患者さんを支えるご家族を含めてお話をさせて頂きながら支援を行っています。当院にはがんサポートチームがあり、各部署にメンバーが在籍し情報共有や相談を行い、多職種で介入できるようにしています。さらに、院内の緩和ケアに対する知識の向上のため、研修会の開催などの活動を行っています。

浅山 佳子 さん

がん化学療法看護認定看護師

浅山 佳子 さん
(2001年入職)

外来でがん治療を受ける患者さんと関わる中で、抗がん薬を安全に取り扱い、患者さんに適切に投与するために学びを深めたいと思うようになりました。その思いを上司に相談したところ、上記支援を活用し認定看護師を目指すことを後押ししてくれました。子育て中でもあり不安もありましたが、家族の協力や同僚からの励ましのおかげで半年間の研修を終えることができました。専門的な知識を得ることで自信につながり、病気や副作用の不安を抱える患者さんやご家族との関わりを深めることができるようになり、今は勧めてもらったことに感謝しています。

専門的な知識や技術をもとに、がん化学療法薬の安全で適切な投与管理や副作用症状のケア、院内のがん看護教育を主として活動しています。
近年、がん治療の場は入院から外来へ移行し、当院の外来化学療法の件数は増加傾向にあります。患者さんがその人らしく過ごし、治療と生活を両立できるよう医師や薬剤師などの多職種と連携を図り支援しています。

教育・キャリア支援